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前々から描こうと思っていた、ヒューフロストの精霊の話。小話じゃなく話題です。
ヒューフロストと言っても今住んでる人々ではなく、氷妖の世界観の話になります。
創世神話などという大規模なものではなく、それぞれの性質を動物に表したイメージになってます。川の流れをヘビに例えた、とかそんな感じです。

●世界の蠍
氷妖の世界観において大地と太陽を司る。背中が大地に、尾の先端が太陽になっている蠍。また、その外殻の内には炎の血が流れている。
太陽と大地という基本べっこに見られがちなものが兼ねられているのは、どちらも恵みを表すものだから。
恵みを示すものなので、蠍の背には雪がない。土と緑が見える体表。

●夜の翼
氷妖の世界観において夜を司る。翼と鬣を持つ、四足歩行の獣。翼で蠍の尾を隠し、背中を覆い包み込む夜の闇の獅子。
美しくきらめく爪を持っていて、オーロラはかの獣が自身の毛並みを整えた軌跡なのだと言われている。
アリアドネ公主・フリューゲル公爵家の紋章であり、天文台《顕星宮》の装飾にも使われている。

●海下の海亀
氷妖の世界観において海を司る。また、氷妖はあの世は海にあると考えていたため、彼岸も司っている。
海の中にて死者の魂を送り、また死者の眠りを守る海の象徴。
甲羅に描かれた模様が海滴花であるため、かの亀自身が彼岸そのものであるとも言われている。

●雪吹かす風
氷妖の世界観において風を司る。エメラルドで出来た翼を持つ孔雀。
山より吹き込み、雪雲を運び降った雪を舞い上げる風の象徴。羽根が石で出来ているため、空を飛ぶことが出来ない。
両目がえぐられた盲目の鳥にして、千里を見通す目を持つ鳥。石の羽一枚一枚に目がついており、その目でヒューフロスト全土を見渡し、吐息を風とする。
翠蓮雀と呼ばれることがある。

●知を与う小人
氷妖の世界観において火を司る。また、火から派生し人の使う道具や知識など人が人たりえる全ても司っている。
寒さゆえの乾燥地なので、山火事などの飛び火しやすさを身軽で素早い小動物に見立てている。
また、進化論のパロディになっている(知を発展させた人間よりも、それを発生させたもの。より自然に近しい存在である猿が人よりも上位の精霊とされている)。

●石の魚・銀の魚
氷妖の世界観においてそれぞれ石(特に宝石)と金属を司る。水ではなく、土の中を泳ぐ魚。
石の魚は強固な外殻を持ち、土の中を泳いで土の中にある宝石の欠片を外殻に付着させていくカブトガニ。一定の周期にてその外殻が脱皮して、その殻が宝石の鉱脈になるとされる。
銀の魚は金属の身体を持ち、土の中を泳いだ軌跡を金属に変えていくエイ。その軌跡が金属の鉱脈になるとされる。


一応、氷妖の伝承その他ではそれぞれ蠍・獅子・海亀・孔雀・小猿・カブトガニ・エイとされていますが、実際のそれぞれの動物とはずいぶん外見が異なっているものが多いです。
これは、それぞれの動物がヒューフロストには基本存在しないものだからです。
まず精霊の話があって、外からきた旅人が「その動物は○○○っぽい」という話を聞いて各動物の名前を借りました。でも当時鎖国バリバリの引きこもりだった氷妖種族が外に動物見に行くわけも無く、あんな雪国に動物持ち込む奇特な旅人も居ず、ヒューフロストにも存在する動物で外見を想像したんですね。
蠍は尻尾のある蟹、獅子は鬣のある鼻のつぶれた狼、海亀は甲羅背負ったトカゲ、孔雀は緑のきらびやかな羽根と冠を持ったフクロウ、小猿は毛むくじゃなら人、カブトガニとエイはそこそこオリジナルに近い形ですが魚呼ばわり。
もちろん今のヒューフロスト人は鎖国ってる訳じゃないし外の地域の交流もあるので蠍は蠍の形だし、海亀は海亀の形で表されております。
不思議な生き物で表されるのは氷妖と関わる道具や建築物の装飾に限ります。

ついでに。
こういうのを考えててふと思うんですが、雪と冬の女神ってどう見積もっても繁栄の神様じゃないんですよね。むしろ逆。春には解ける雪に、極寒の冬。
なんでヒューフロストではそんなのをメインに祭ってるんかなーと思ったんですが、建国王妃が氷妖だったのももちろん原因ではありましょうが、もっと根本的に、彼らは移民だからなんじゃないかと思います。
あんな寒冷地に来るくらいですから、元の場所を離れた理由はロクでもない。もしかしたら、どこにも留まることが出来ずにのたれ死ぬはずだったのかもしれない。
そんな状態でたどり着いたのがヒューフロストだったから、彼らは死んでもここを離れない、ここを最期の場所にするつもりだったんじゃないかと。
終わる覚悟があるから、受け入れてくれた氷妖が雪と冬の神みたいになってるのかと。





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